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こんにちは。アメリカで不動産エージェント兼コンサルタントとして働く佐藤です。
年末のホリデーシーズンになると街全体が華やぐその一方で、静かにリスクが高まるのが「ポーチパイレーツ」と呼ばれる置き配盗難です。
オンラインショッピングが当たり前になった今、クリスマスプレゼントや年末年始の買い物は自宅玄関に届けられるケースが急増しています。
けれどもその便利さの裏で、玄関先に置かれた荷物を狙う窃盗犯が年々大胆になっているのも事実。
アメリカでは今年のホリデーシーズンだけで、オンライン売上が2,500億ドルを超えると予測されています。
それに伴い、2025年には全米で約3,700万個の荷物が盗まれると推計されています。
1件あたりの平均被害額は約222ドルとされ、総額では80億ドル以上という驚くべき数字です。
これは一部の地域だけの問題ではなく、誰にとっても無関係ではない現実的なリスクなのです。
最新の調査によると、ホリデーシーズン中の空き巣や盗難が特に増加している州が明らかになっています。
中でも最も増加率が高かったのがアラバマ州で、11月から12月にかけた侵入盗の件数が過去5年間で12.5%も増えています。
これはFBIの犯罪統計をもとに分析された結果で、全米50州を対象に人口10万人あたりの件数で比較されているものです。
そしてアラバマ州に続いて増加率が高かったのがカリフォルニア州とニューヨーク州です。
カリフォルニア州は8.8%、ニューヨーク州は8.4%と、人口規模の大きい州ほど被害件数も目立ちます。
そのほか、ルイジアナ州、オクラホマ州、ウィスコンシン州も上位に入り、いずれも6〜8%台の増加が確認されています。
さらに、ウェストバージニア州、バージニア州、テキサス州、ロードアイランド州でも明確な上昇傾向が。
テキサス州が含まれている点は、日本人投資家や在住者にとっても無視できないポイントです。
その一方で、比較的安全とされる州も存在します。
デラウェア州、ニューハンプシャー州、ワイオミング州、メイン州、モンタナ州では、過去5年間でホリデーシーズンの侵入盗が2桁減少しています。
中でも最も安全と評価されたのがバーモント州で、実に約30%もの減少が記録されています。
なぜホリデーシーズンに犯罪が増えるのでしょうか。
理由は簡単に分かるとおり、この時期は一年で最も多くの荷物が住宅に届けられるからです。
調査によれば、10月から12月の3か月間に、1世帯あたり平均25個もの荷物が配達されています。
これは他のどの期間と比べても倍近い水準です。
悪さをする者はそれを理解しており、この時期の住宅には「価値のある物が届く可能性が高い」と判断しています。
さらに家族旅行や外出で家を空ける世帯が増えることも、犯罪リスクを押し上げる要因です。
日中の配達時間帯に不在となるケースも多く、犯人にとっては下見がしやすい環境が整ってしまいます。
そうすると、どう対策すればよいのでしょうか。
セキュリティ専門家は「レイヤー型の防犯対策」を強く勧めています。
これは一つの対策に頼るのではなく、複数の防御策を重ねる考え方です。
犯罪者は「短時間で、リスクが低い家」を狙います。
言い換えると、少しでも面倒そうだと感じさせれば、別の家に向かう可能性が高くなります。
まず重要なのは、玄関周りの視認性を高めることです。
植木や低木を剪定し、通りから玄関が見える状態を保つだけでも効果があります。
照明を強化し、夜間でも人目につきやすい環境を作ることも有効です。
特に狙われやすいのは、奥まったポーチを持つ戸建て住宅や、共用スペースに荷物が置かれる大型アパートです。
AmazonロッカーやUPSのアクセスポイント、店舗受け取りを利用すれば、盗難リスクを根本から減らせます。
自宅に設置できる鍵付きの宅配ボックスも、現実的で効果的な選択肢です。
また置き配盗難だけでなく、室内への侵入盗にも注意が必要です。
ホリデーシーズンは「中に高価な物がある」と思われやすく、空き巣にとっても魅力的な時期だからです。
アラーム、カメラ、屋外照明などの防犯設備が正常に作動しているかの定期的な点検とメンテナンスは、それ自体が抑止力になります。
そしてこれが賃貸物件の場合、オーナーや管理者の責任にもなります。
適切な鍵、十分な照明、安全な共用エントランスを提供することは、法的にも求められています。
これらが不十分な状態で被害が発生した場合、オーナーが責任を問われる可能性があるのです。
。。。
ホリデーシーズンは楽しい時間であるべきです。
そのためにも、「うちは大丈夫」と思い込まず、現実的なリスクを前提に行動することが大切。
少しの工夫と準備が大切なプレゼントと安心を守ってくれるわけで、不本意ながらも、年末を安心して迎えるための防犯意識が今の時代には必要と言えそうです。
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