こんにちは。アメリカで不動産エージェント兼コンサルタントとして働く佐藤です。
弊社で展開する
「FSBO(For Sale By Owner:物件オーナー自身による物件売却)のコンサルティング」
について、実際のFSBO流れで概要をお伝えしています。
FSBOコンサルティングについては明確に線引きすると
「リアルターとしての佐藤」
としては行えず、あくまでも
「不動産コンサルタントとしての佐藤」
の立場で弊社コンサルティングサービスの一環として行うものです。
「リアルターとしては出来ないサービスはコンサルティング会社として」
ということになりますが、遅かれ早かれ同業他社となるコンサルティング会社が現れて
「うちでもFSBOコンサルティングを実施しています」
という流れにもなるでしょうし、健全な競争の中でクライアント利益をお互いが高めていければよいと思うのです。
サービスとしてご提供する上では有料のコンサルティングにはなりますが、結果として売主の手元により多くのお金を残して頂く上でクライアントの皆様には好評頂いています。
そこで昨日は
1.売却の準備をする
2.価格を定める
という、市場に投入する前段階の段取りについて簡単に触れました。
本シリーズでは簡潔にざっくりと書いていますが、実際の弊社サービスの中では一つひとつのステップに対し細かくお伝えしながら水先案内を進めています。
FSBOについて、本日も続けます。
3.市場に出す

一通り「魅せる準備」が出来たら、いよいよ自分の物件を市場に出します。
このあたりの流れはリスティングエージェントを雇って実施する場合と同じであり、その手法は寸分も違いはありません。
リスティングエージェントを雇う場合は彼らが所属する事務所の力を借りて、それこそ事務所のSNSアカウントもフル活用してマーケティングがどんどん進んでいくことになります。
その意味ではマーケティングについては
⇛ リスティングエージェントを雇う場合
⇛ FSBOで進める場合
の両者に違いがあるか否かといえば、その違いは明らかにあります。
リスティングエージェントはその道のプロであり、同様のマーケティングを繰り返してきた中でバイヤーエージェントとの相乗効果も相まってマーケティング波及効果は大きいものです。
その一方でFSBO形式でゼロ発進のマーケティングではまずもって宣伝の要領も得ませんし、何をどのように進めてよいか分からないのが通常です。
このあたりも弊社のFSBOコンサルティングではあんちょこをお伝えしていることになりますが、一つだけ最大公約数としてお伝えできるのは、その秘訣はどこまでも
「先手必勝」
です。
この点はFSBOで売却するしないに関わらず共通する点ですが、先手必勝こそが売却のコツになります。
ここで言う先手必勝とは
「市場に出す前の予告を十分に行うこと」
であり、この前宣伝こそが最大のキモです。
すなわち
「◯◯◯◯(自分の物件住所)が間もなく市場に出されます」
「近所の様子はかくかくしかじかです」
「良くメンテナンスされており、購入後もスムーズに引越が出来ます」
等の前宣伝を広く知らしめておくのです。
MLSのシステムでいえば
「Coming soon(カミングスーン)」
という表示で予めシステム上に掲載し、実際に市場に出す日までに結構な人数に前宣伝しておくと吉と出ます。
もちろん前宣伝無しでいきなり市場に出してもよいとは思いますが、
⇛ 前宣伝ですでに相当数が知っている中でのスタート
⇛ 誰も知らないゼロスタート
の双方でいえば前者の方が買主候補が現れるスピードが早いに決まっています。
ましてや現代は個人SNS五段活用の時代ですから、遠慮なく売主個人のSNSアカウントを使うことも考えられます。
またFSBOとして番外編のコツは、前宣伝を地元リアルターに手伝ってもらうことです。
この場合はダメ元で
「私の物件をFSBOで出します」
「こちらの不動産会社のSNSに物件を掲載していただけませんか?」
「バイヤーエージェントへの手数料は3%です」
と、バイヤーエージェントへの報酬を元に不動産事務所にかけあって掲載をもちかけるとよいです。

このときに不動産会社からは
「リスティングエージェントを依頼してみては?」
と言われると思いますが、あくまでも
「いえ、今回はFSBO形式で自分で売却しますので、エージェントは買主側のバイヤーエージェントをのみです」
とお伝えし、その不動産会社に所属するリアルター達のクライアントが求める基準に合致するかを調べてもらうのです。
。。。
かくして、現代のマーケティングではSNSをフル活用して前宣伝をしっかりと行うことが一番のコツです。
MLSについてはそのシステムは有料になっていますが、広く自分の物件を知らしめることが出来ます。
複数の一般MLSに一括して掲載できるサービスもあり、費用に見合った広い宣伝が実現できるものです。
もちろん伝統的な
- ヤードサイン
- ポスティング
を使う手法も考えられますが、費用対効果で言えばこれらの足を使ったマーケティングはSNSの宣伝力と比較するとどうしても見劣りしてしまうと思います。
それならば
M:LS
SNS
等にお金をかけてしっかりと前宣伝から実施した方がよほど実りが大きいと思うのです。
このようなマーケティング手法についても一つひとつ、弊社サービスの一環としてお伝えしていきます。
FSBO式の売却について、明日に続けます。
投資案件をメールマガジンで無料購読。
下記よりメールアドレスをご登録ください。