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こんにちは。アメリカで不動産エージェント兼コンサルタントとして働く佐藤です。
全米不動産協会によると、米国にある221の市場のうち15%で住宅価格が2桁上昇し、14%で下落したそうです。
同協会のジェシカ・ラウツ氏によると昨年住宅価格の上昇が一時和らいだものの、後半には再び強まったとのこと。
全国の既存一戸建て住宅の中間価格は前年比3.5%増の39万1700ドルに上りましたが、住宅ローン金利は昨年10月の約7.8%から現在は約6.6%に落ち着いています。
全米不動産協会は今後の市場について、住宅建築の増加により新しい手頃な住宅在庫が市場に流入することで住宅の手頃さが改善されると見ており、既存住宅価格は
第2四半期 ⇒ 1.4%
第3四半期 ⇒ 0.8%
で上昇すると予測しています。
住宅価格の年間割合が最も高かった10の都市圏は以下の通り。
オハイオ州デイトン(19.9%)
ウィスコンシン州フォンデュラク(18.6%)
テネシー州-バージニア州キングスポート-ブリストル(19.2%)
ニュージャージー州トレントン(17.3%)
カリフォルニア州サリナス(17.1%)
ニュージャージー州ニューアーク-ペンシルベニア州(16.7%)
アラバマ州アニストン-オックスフォード(15.7%)
イリノイ州ブルーミントン(15.4%)
テネシー州ジョンソンシティ(15.2%)
カリフォルニア州アナハイム-サンタアナ-アーバイン(14.8%)
案の定というか、10の最も高価な市場のうち8つはカリフォルニアにありました。
全米不動産協会の報告によると住宅市場は価格の上昇と下降の両方を経験しており、これはアメリカの不動産市場の複雑な性格を如実に表しています。
特に注目すべきは住宅ローン金利の動向です。
昨年10月には約7.8%という20年ぶりの高水準に達しましたが、現在は約6.6%に落ち着いています。
住宅ローン金利の変動は住宅購入のコストに大きな影響を及ぼし、特に初めての購入者や予算に制限のある購入者にとっては購入の可否を決定づける要因となるものです。
住宅価格の上昇に伴い、最近は特に住宅の手頃さは重要な問題となっています。
現在の金利での40万ドルの家は過去の3%の金利で購入する場合よりも家族にとって毎月約700ドル高くなる計算です。
これは特に中間層の家庭にとって大きな負担となることは明白。
住宅の手頃さは家庭の収入だけでなく、
- 地域の生活費
- 住宅供給
- 地域経済の健全性
など、多くの要因に影響されます。
さらに新築住宅の建設に関しては、住宅建築業者が市場に新しい在庫を供給することで住宅の手頃さを改善する可能性が指摘されています。
この傾向は特に都市部や高価格の住宅市場において重要です。
新築住宅の供給が増えることで市場における価格圧力が緩和され、特に中価格帯の住宅市場においてはより多くの購入者にとって手頃な選択肢が増えることが期待されます。
同時に新築住宅の建設には土地の入手、建設コスト、規制など、多くの課題があります。
建設コストの増加や土地の不足、厳しい建築規制などが新しい住宅の供給を制限している場合もあるのです。
これらの課題を解決するためには、地方政府や国レベルでの政策の見直しが必要なことも事実。
また住宅市場の健全性は経済全体に影響を与えます。
住宅市場が活発であれば
建築業
不動産業
関連する小売業
など、経済の多くのセクターに好影響を与えることができます。
けれどもかくも価格が高騰しすぎると市場が過熱し、バブルが発生するリスクも考えられます。
このため住宅市場のバランスを維持することは、経済全体の健全性を保つ上で非常に重要です。
底の堅いカリフォルニア市場
かくして全米市場では
価格上昇基調
価格下降基調
の真っ二つ分かれている様子。
興味深いのは、カリフォルニア州では人口が減少しているはずが(生活費が高い為、テキサスやフロリダに引っ越す人々が多い)、それでも多くの都市で物件価格は元気に伸び続けています。
前述のとおり、今回の調査結果で10の最も高価な市場のうち8つはカリフォルニアにあったということですから、やはりカリフォルニア市場は底力があることにあります。
ちなみに種明かしをすると、
「カリフォルニア州は人口が減少しつつある」
とは事実ですが、その一方で
「けれども人口が増えるところは増えている」
という、ごく極めて当たり前の現象が起こっているに他なりません。
前述の元気な都市の人口はカリフォルニア州にありながら上昇し続けており、必然、これらの地域は末永く安定した物件価値の上昇が期待できることと思います。
とどのつまり、米国では州ごとに競い合ってそれぞれの地域経済の活性化を図っていますが、それは州内でも同じことがいえるものです。
カリフォルニア州は全米でその面積は三番手にはなるものの、シリコンバレーを始めとして先進的な企業が陸続と入り続けています。
それらの企業は落ち着くべきところに落ち着くものであり、かつ元気のいい場所には人材が集まり続けますから、結果として不動産市場も安定しているのです。
全米市場の不動産価格の動きについて、引き続き観察を続けていきたいと思います。
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